手作りビール(ペールエール)をBIAB(Brew in a Bag)で仕込んだ。その1

ホームブルーイング

最近、だいぶ寒くなってきて昼間でも気温は20度前後。ビールを作るのに最適な環境だ。前回仕込んだビール(アメリカンIPA)も残り4本。そろそろ新しいビールを仕込もう。ということで今回はペールエールを作ってみることにした。初めて作った手作りビールもペールエールだったけど、あの時はモルト缶を使った。BIAB(Brew in a Bag)で麦芽から仕込むから前回のモルト缶より美味しく出来るはず・・・たぶん。日本国内ではアルコール度数1%以上のお酒を造ることは酒税法により禁止されている。モルトの量をレシピの1/3だけ使用してアルコール度数が1%を超えないように調整する必要がある。

鍋に水を入れる

ホームブルーイング10リットル仕込むから蒸発する分を加味して16リットルの水を入れる。2リットルの六甲のおいしい水のペットボトルを使って水道水を8杯入れる。

72度まで加熱する

ホームブルーイングほったらかしにしていたら80度まで温度が上がっていて72度まで温度が下がるのに時間がかかった。麦芽の酵素が働いてテンプンを糖分に変えるのに適した温度が70度くらいらしい。

お湯を沸かしている間に材料を用意しておく。ホームブルーイング

  • 麦芽(ペールモルト2000g、クリスタルモルト200g、ウィートモルト500g)
  • ホップ(カスケード82g)
  • ドライイースト(エールイースト S-04 11.5g)
  • 水質調整剤
  • アイリッシュモス

麦芽を入れ70度で1時間保温する

ホームブルーイングネットを設置して麦芽を投入。

ホームブルーイング

時々温度を計りながら蓋をして1時間放置。泡がブクブクして麦の甘い香りが漂う。ホームブルーイング

1時間経ったら袋をあげる

ホームブルーイング麦芽から流れでる液体(マッシュ)を回収する。このために大きいザルを買ったけどザルの底が液体に付いてうまく水切りができなかった。菜箸で補強してなんとか完了。

水質調整剤を入れてさらに1時間強火で煮込む

ホームブルーイングこれを入れると酵母が沈殿し澱が鍋底に溜まってくれる。

ホームブルーイング液体が循環するくらい強火で沸騰させる。

45分経った頃にアイリッシュモスを投入。これも余計なものを沈殿させて澱を鍋底に溜めてくれる。
ホームブルーイング

煮込みが終了して15分後にホップを投入。蓋をしてさらに15分間放置。煮込み終了後にホップを大量に投入するホップバースティングという手法を試してみた。これでホップの香り豊かなビールが出来る。ホームブルーイング

一気に30度以下まで冷却する

ホームブルーイング30度以上あるとイーストが全滅して発酵が進まない。一気に冷却すると雑菌の汚染を防いだりビールの味も良くなる。が、ここはあえて密閉して自然冷却することにした。10リットルのビールの元(ウォート)を冷却するのは大変なのだ。これでも充分美味しいビールが出来るなら作業が大変楽になる。試してみよう。

台所に置いていたら嫁が臭い臭いと文句を言ってきたので、風呂場に移動させて一夜を過ごした。

鍋から発酵タンクに移す

ホームブルーイング

丸一日経った。チューブを使って(サイホンの原理)鍋底に溜まっている澱を入れないように移す。

ドライイーストを投入

ホームブルーイング

液体の温度が30度以下なのを確認してイーストを投入。ラップで蓋をして10分間放置。

ホームブルーイング

発酵タンクを振りまくって泡立てる

ホームブルーイング

空気を取り込むように振りまくる。結構しんどい。10分後にもう一度泡立てエアロックを装着。

ホームブルーイングここまでで仕込みは終了。あとは1週間放置して一次発酵の終了を待つ。

次の日にみたらエアロックがコポコポと鳴って発酵が進んでいた。ホームブルーイング

夏場の暑い時に作った時よりだいぶ大人しく発酵している。このまま1週間放置するだけで発酵が終了するのかな。何はともあれ低温で発酵させた方がビールの味が良くなるらしいから期待が高まる。