職場にいるパチンカスのおっさんがパチンコをやめた話

平日は仕事帰りに閉店まで、休みの日は開店から閉店までパチンコをしている職場のおっさんがパチンコを一切やめた。それまでは如何に愚かな行為をしているか理解してもらおうと、収支を報告してもらって僕がエクセルに数字を入力していた。6月から収支をつけ始め、買って負けてを繰り返し現在はー6万円くらい(意外と少ないのに驚いた)。それでも、昔は数千万くらい儲かったとか絶対勝つ方法があるとかわけのわからないことを言ってほぼ毎日パチンコをしていた。そのおっさんがパチンコを一切やめた。

パチンカスはITリテラシーが低い。前からスマホにしたら世界が広がると勧めていたが、これで充分とガラケーを使い続けていた。ある日、パチンカスのおっさんが長年使用しているガラケーが壊れた。それでようやく重い腰を動かし、晴れてスマホユーザーになった。

スマホユーザーになったおっさんは、自分の作った料理の写真を撮って、嬉しそうに見せてきた。それなりに使いこなしているようだった。パチンコで時間やお金を消費するより、料理をしたり写真を撮ったりと生産的な行為をした方が良いに決まっている。

スマホを購入してから1週間くらい経った頃、ポケモンGOを始めた。職場に何人かポケモントレーナーがいるからやってみたらしい。どうせすぐにやめると思ったが、すっかりハマったようだった。仕事帰りに近所の公園まで行き2時間くらい歩き回ったり夜中に抜け出してジムに戦いに行ったりしていたらしい。パチンコに行く暇がなくなったそうだ。

パチンカスはリテラシーが低い

パソコンも使えないし、未だにガラケーを何の疑問も抱かずに使っている。ネットで買い物をしたこともないし、クレジットカードも持っていない。そして必ずタバコを吸っている。そのような価値観に何の疑問も抱かずに日々生きている。住んでいる世界が狭いのだ。パチンカスにパチンコをやめさせるには、これまでの価値観を崩壊させ新たな価値観を植え付けるパラダイムシフトが必要になる。職場のおっさんの場合は、これまでの価値観の象徴であるガラケーが壊れ、新たな価値観の象徴であるスマホを手に入れた。

パチンカスは家庭環境が悪い

パチンカスは家に居たくない。理由は色々あるだろうが、職場のおっさんの場合は奥さんと二人きりになるのがとにかく嫌らしい。逃避先としてパチンコ屋を利用していたにすぎなかった。たとえ1万円損をしても数時間遊べたから良し、と考えるらしい。職場のおっさんはお金を使わずに数時間時間を潰せるポケモンGOという新たな逃避先ができた。普通の人は時間を潰すくらいなら夫婦仲をよくして家の居心地を良くしようと考えるが、パチンカスはそのような思考には至らない。パチンコをやめさせたいなら家庭環境を良くするために周りの人間の理解と協力が不可欠だ。

パチンカスは不健康

パチンカスは煙が充満する店内で長時間座り続け、運動をしない。健康にいいはずがない。職場のおっさんは空腹時に胸痛が起こることから胃潰瘍か糖尿病の疑いがあり、病院に行こうか迷っている時だった。ポケモンGOを始めて公園を歩き回った次の日、空腹時に襲っていた胸痛がなくなった。パチンコのストレスから解放されたからか、適度な運動が功を奏したのかはわからないが、とにかく毎日襲ってきた胸痛がなくなった。根が単純な職場のおっさんはポケモンGOのおかげとさらにハマりだした。それまでは「いつ死んでもえーねん!」「好きなことやって死ぬねん!」と家族に話していたそうだ。新たな価値観が如何に素晴らしいものであるかを実感させる必要がある。

ガラケーが壊れる → スマホにする → ポケモンGOを始める → 歩き回る → 運動不足が解消される → 健康になる → さらにポケモンGOにハマる → パチンコに行く暇がなくなる

という好循環が生まれた。

まとめ

  • iPhoneやPCなどの最新テクノロジーに触れさせる。
  • 部屋の片付けやご飯を作ったりして家族総出で家庭環境を整える。
  • 新たな趣味を見つける。見つけたら家族も一緒にやる。せめて話を聞いてあげる。