先週、友人が我が家を訪ねてきた。なんでも近くで健康診断があったからその帰りに寄ったとのこと。平日の真昼間だったけど、僕が無職なのを知っているから、いきなりやってきた。
酒を飲みながらOculusでボクシングしたりお互いの近況を話したりした。その時に、「毎日、家でなにやってんの?」と、聞かれたから「爬虫類の世話したり、植物に水あげたり、読書したり、海外ドラマを一気見したりで何かと忙しい」と答えた。「遊ぶのに忙しくて働いている暇がないし、そもそも働く必要がない。むしろ、働かない必要があるのだ」と答えた。そして、「お前もやれ、楽しいぞ」と結んだ。
無職になって早1年、いろんな人に働かない必要を説くが、理解してくれる人は皆無。だいたい「子供がいないからできるんだよ」と反論される。訪ねてきた友人にも言われた。
前の職場で、生活費を稼ぐために残業泥棒してる奴らに、「タバコをやめて車を手離せ。そしたらそんなことしなくても済むだろ」と言っても、「お前は子供がいないからだ」と言われた。
嫁の妹夫婦たちにも「毎月1万円でもいいから投資信託に積立しろ」と言っても、「子供がいないからできるんだよ」と言われた。
そしてこのセリフを吐くやつらは例外なく、金がない癖にタバコぷかぷか吸って、車ブンブン乗り回して、子供をポコポコ産んでいる。そりゃ金に困るわ。頭の悪いガキに高い金を払って塾に通わせたり英会話教室に通わせたりもしているが、お前のガキなんだからそんなことしたって無駄に決まってるじゃねーか。どうしても学ばせたいのならYouTubeで十分だろ。問題なのは金がないことじゃない。お前らの頭が悪いことだ。子供がいることを言い訳にすんじゃねぇ。
僕が無職で悠々自適な生活ができるのは子供がいないからではない。少ないお金で生活費が賄えるからできるのだ。嫁の収入だけでも余裕で暮らせるのだ(嫁の収入が高いわけではない)。子供がいるとお金がかかるのは理解できるんだけど、そこが本質ではないのよ。子供がいない、というのは生活費が少なくて済む一つの要因でしかないの。
「子供がいないからできるんだよ」と言われるが「車の維持費が掛からないからできるんだよ」と言われたことはない。「タバコを吸わないからできるんだよ」とも言われたことはない。僕から言わせればどれも等しくお金がかかる行為なんだ。金額の違いはあるだろうけど。
それともう一つ、僕とお前らの決定的な違いがある。これは貧乏人と金持ちとの決定的な思考の差でもある。
貧乏人は欲しいものがあるとき、高い金利で借金してでも手に入れる。金がないのにタバコ吸ったり、車買ったり、子供産んだりしてしまう。金持ちが何かものを買う時、まずお金を運用して増やしてから買う。この差が大きい。
例えば手元に500万円あるとする。そのお金ですぐに500万円の車を買うと手元には車だけが残る。しかし、これを倍の1000万円まで増やしてから車を買うと、手元には車と500万円が残る。
せっかく働いて稼いだお金を消費していたら、いつまでたっても生活は楽にならない。
僕は無職になってからも、欲しいものが出来たら買うし、旅行にも行っている。だけど我が家の金融資産は減っていない。むしろ増えている。僕が働かなくても金融資産が勝手に働いてお金を稼いできてくれるからだ。
働いてお金を稼いだら、まずは投資。そして余ったお金で生活するの。ほとんどの人が余ったお金を投資なり貯金なりに回そうと考えるんだけど、逆だよ、逆。これができないからいつまで経っても貧乏なんですよ。なんでこれくらいのこともわからないの。なんでこれくらいのこともやらないの。バカなの?死ぬの?
僕が10年くらい前に読んで投資に目覚めた本。この本でもまず資産を買えって書いてある。