事実を認めよう。おっさんはみんなキモい!

おじさんのイラスト

フラフラとしょうもない人生を歩んでいたら、キモくて金のないおっさんになっていた。だからこそわかる。おっさんはみんな例外なくキモい。まずはこの事実を認めることからおっさんの人生は始まる。

キモいおっさんにも、若い子に説教したり、筋トレしたり、アイドルを追っかけたり、と、いろいろいる。そんなことをしたところで、キモいおっさんは何をしてもキモいおっさんという事実からは逃れられない。この事実を認めて、せめて人様に迷惑をかけないように慎ましく暮らしていこう。

 

説教するキモいおっさん

なんか知らんけどキモくて金がないくせに、一丁前に説教してくるおっさんがいる。教え諭してくる。でも、悲しいかな、キモくて金のないおっさんなんです。説教したところで、若い子に尊敬されたりしないんです。だって、キモくて金がないおっさんなんだもん。口にしないけど若い子はみんな、「お前みたいになりたくない」って思ってるんだよ。僕も若い頃に散々された。キモくて金のないおっさんになった今でもされる。

僕は割と誰にでも株に投資してることを話して、具体的な金額も喋っちゃうんだけど、

「株はギャンブルだからやめろ」

だの

「俺も昔はそのくらい株で儲けてた(パチンコのときもある)」

だの

「労働でお金を稼いでちゃんと税金を払いなさい」

とか、トンチンカンな説教をされた。株はギャンブルじゃないし、税金だって徴収されるわ。お前、全然わかってねーじゃねーか。昔は儲けてたとか関係ねーわ。今、なんぼ持ってんねん。給料日の日に飲み屋のツケを払うためにスナックをハシゴしてんのこっちは知ってんだよ。そもそも昔は儲けてたとか嘘だろ。たとえ本当だとしてもそれを言っちゃうと若い子は嘘くせぇって100%思ってるから、昔の自慢話はやめとけ。

間違いを指摘し、正論吐いて反論することもできるけど、相手を論破し逃げ場がないくらいに徹底的に追い詰めても、こっちは一個も得しないから武士の情けでやめておいてあげた。若い子は反論できないんじゃなくて、しないだけなの。キモくて金のないおっさんに何を言っても無駄だから。

おっさんの方も若い子に思い知らせようとしなくていい。放っておいたら若い子もそのうちキモいおっさんになるんだから。

 

若い頃の趣味嗜好を引きずっているおっさん

いつまでタバコ吸ってんの。そりゃ若い頃は大人ぶって吸いたくなる気持ちもわかる。少し不良っぽい方が異性にモテる、実際はそうでもないかもしれないけど、不良っぽい方がモテるのではないか、若い頃はそう考えちゃうのもわかる。

でも、おっさんになったんだから、大人ぶる必要はないし、キモいんだから何してもモテない。タバコを吸ったところでキモさに拍車がかかるだけだ。にもかかわらず、喫煙の習慣が抜けないのは、単にニコチン中毒になっているだけ。そして路上でお構いなしに煙を撒き散らし、他人に迷惑をかけている。こういった事実を認識していないからキモいんだよ。

いつまでジャンプ読んでるの。いつまで週刊少年ジャンプを読んでるの。おっさんは少年じゃないでしょ。見た目は大人、頭脳は子供? やかましーわ。お前が読むのは週刊おっさんジャンプだ。そりゃ子供の頃は、口にくわえた三刀流で、悪い奴らをぶった斬る姿をカッコいいと感じるでしょう。でも大人になってそんなもん読んで喜んでんな。刀を口にくわえることの合理性をどうやって説明するんだ。二刀流ですらその合理性がイマイチ弱いってのに口にくわえて三刀流とかあり得ないでしょ。宮本武蔵が二刀流で有名だけど、あの人は馬上での戦闘を想定したものだから。詳しく知らんけど。

いつまで若い頃のファッションに身を包んでいるの。もうおっさんなんだからダボダボのHIPHOPファッションなんかやめろ。このカッペ野郎。田舎もんだからそんなもんをカッコいいと感じる感性なんだ。黒人のコスプレしてるようにしか見えないんだよ。おっさんはおっさんらしい格好をしろ。ちなみにこれ僕のことなんだけど、30歳くらいまでこの事実に気付くことができませんでした。ごめんなさい。

 

外見をよくしようと気にするおっさん

お腹が出てくるのを気にして筋トレしている友人がいる。キモいおっさんが筋トレして筋肉をつけたところで、キモいおっさんから、筋肉のあるキモいおっさんに変わるだけだ。ただ、鬱気味で気分がすぐれない時の運動は素晴らしい効果がある。おっさんは鬱にならないように、健康のために適度な運動をする程度で充分でしょ。何で読んだか忘れたけど、1日6000歩程度歩くだけで健康増進効果があり、それ以上歩いても効果が上がることはないそうだ。それに平均体重より少し太っているくらいが一番健康に良い、という説もある。体重を落とそうと必死な人は、はたから見ていて痛々しいし、痩せてるからってなんの自慢にもならん。

 

まとめ

キモくて金のないおっさんは、なぜか社会のせいで自分はキモくて金のないおっさんになったと思いこみ、悶々と怒りゲージをためている。そしてある日、大爆発し社会に復讐しちゃったりするようだ。失うものが何もないから、マリオカートのスターをとったような無敵状態で暴走して非常に迷惑な存在だ。

この問題を解決するのはキモいおっさんが自ら発想を変えるしかない。まずキモいおっさんは自分一人だけではない、という認識をもつこと。働いていようが、いまいが、金があろうが、なかろうが、おっさんはみんなキモい。たとえ外見が良くても、外見が良いキモいおっさんだ。そもそも世の中にキモくないおっさんなんか一人もいないのだ。この事実を認めることが出来ればだいぶ楽になる。そして、誰からも愛されなくても、キモいおっさんなりに自信をもって生きていくのだ。