成毛眞 著「大人はもっと遊びなさい」を読んだ。

大人になってからも子供の頃のように遊んでいる人は少ない。
遊びは役に立たない、なんのメリットも産まない、と考えるからだ。

子供は砂場で山を作っては壊しを繰り返し、大人から見れば不毛なことに没頭し、ただそれが楽しいからという理由だけで遊んでいられる。

 

成毛眞 著「大人はもっと遊びなさい」

 

遊びは仕事のようにやらなければいけないことではないしうまくいかなくても誰にも怒られない。
真面目にやる必要はなく、ただただ自分のやりたいようにやればいいだけ。
ただ楽しいだけで十分、上手くなる必要はないし飽きたらやめればいい。

大人になって仕事をしていると理不尽なことで怒られたり、自分のやりたいようにできなくて主体性をどんどん失っていく。
遊びとは自分のやりたいようにやって大人になってから失った主体性を取り戻す手段なのだ。

 

著者は言う。

成熟した日本社会の中でそうやって遊んでいる大人は、少ない。だから際立つ。際立とうとして際立つのではなく、自然とそうなってしまうのである。そして周りを見回すと、そういう人に限って、ビジネスでも成功を納めていることが多いのだから不思議というほかはない。そのための方法が、子供らしく遊ぶことなのだから、これをしないという選択はないだろう。

ただ子供のように遊べばいいだけ。こんなに楽しくて素敵なことはないだろう。

 

この本は

  • 休日を何もしないで寝て過ごしている
  • 遊びなんてくだらないと思っている
  • 金にならないことは無駄だと思っている
  • お金がないから遊べないと思っている
  • 漠然と流行を追っている
  • 趣味を探している

そんな方にぜひ読んでほしい。

 

何はともあれ遊ぶためには時間が必要だ。しかし、日々の仕事に追われて遊ぶ時間を捻出できない大人が多い。単純に仕事のし過ぎなのだ。生活費を稼ぐために残業をする事情も理解できるが、せめて他の選択肢が存在することくらいは知っておいた方が良いだろう。

 

高度成長期ならいざ知らず、仕事に全身全霊を捧げたところで、多くの人にとってリターンはそれほど大きくない。ほどほどの仕事をして、ほどほどに生きるという選択肢も大いにあるはずだ。

 

この本には時間捻出の方法、遊ぶための心構え、遊びの探し方、著者がしてきた遊び、遊びが仕事に活かされた話など具体的なエピソードと共に紹介されていて大いに参考になる。

 

僕がもっとも参考になったのは、誰もがやっている遊びに縛りを設けると途端に面白くなるということだ。

旅先の観光名所の写真を撮影する人は大勢いるが、旅先の観光名所にあるマンホールを撮影し続ける人はほとんどいないだろう。それをインスタグラムなどにアップロードすれば、誰もがやっている「観光名所の写真集」から自分独自の「観光名所のマンホール写真集」が出来上がる。

誰もがやっている遊びに縛りを設けて独自性をもたせると立派な趣味になるのだ。

 

僕自身の例だと僕はYouTubeに魚をさばく動画を淡々とアップロードしている。いちいち編集しないし、一言も喋らない、それに魚をさばくのも下手くそだ。もちろん再生数なんか気にしない。
僕の他に魚をさばく動画をアップロードしている人は、ほぼ例外なく魚をさばくのが上手いし、編集してカラフルな字幕を入れ、芸人顔負けにベラベラとよく喋る。僕はそういったことをしないと縛りを設けているから何も負担を感じないし、楽しいと感じ、やり続けることができる。

 

大人と飲みに行って昔話や自慢話を延々聞かされた経験は誰でもあるだろう。これは遊んでいない証拠である。遊んでいる大人は自分の遊びの話を楽しそうにしてくる。僕の職場にもミニ四駆を作って大会に出たり、ポケモンGOでポケモンを集めたりと金にならないことで遊んでいる人がいるが、昔話や自慢話をしてくる人より自分の遊びのことを話してくる人の方が断然魅力的に映る。

自分が遊びで経験したことを人に話すとさらに楽しくなってくるのだろう。話を聞いているとどんどん説明してくる。それを聞いていると僕ももっと遊んで、経験した面白いことを話していこうとモチベーションが上がる。

 

まぁ、同じ話を何度もされるのは辟易するが・・・。

 

砂場で遊ぶ子供たちのイラスト

 

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