今読んでいる本『ステーキ! 世界一の牛肉を探す旅』のテキサス編に登場するテッド・スランカー氏がマカダミアナッツ油でステーキを焼くように勧めていたのでさっそく成城石井で買ってきた。
マカダミアナッツ油はオリーブオイルよりモノ不飽和脂肪酸とコレステロール値を下げるパルミトレイン酸が多いから健康に良いらしい。
今回焼く肉はオーストラリア産牛肉(肩ロース)1枚300g、100g当たり198円。

マカダミアナッツ油の匂いを嗅いでみたけど無臭で透明。

マカダミアナッツ油を勧めていたテッド・スランカー氏は低温でじっくり焼くことを推奨していた。「焦げた肉には発癌性物質が含まれる。ジュージューという音は必要ないんだ」とのこと。
そんなことはお構い無しに僕は強火で1分焼いて火を止めて裏返して10秒余熱で火を通して完成。めんどくさかったんだ。

今回は人参のグラッセを作ってみた。ステーキをお店で食べると100%の確率で遭遇するこの甘ったるい人参が僕は大嫌い。誰が何のためにこんなものを作ったんだ。不味いんだよ。

とは言っても定番なのだからステーキの付け合わせになっているのはそれなりの理由があるのだろう。とりあえず見た目がよくなるのは間違いない。
人参を丸っこく切って鍋で人参がかぶるくらいの水とハチミツ大さじ1を入れて20分間煮詰めた。参考にしたレシピではハチミツではなく砂糖を使っていてバターも入れていたけど僕はハチミツのみで作った。

恐る恐る食べてみたけど甘さ控えめでうまいやんけ。ステーキとも合う。味に目覚めた瞬間だ。
肝心のステーキの方は余熱で火が通り過ぎている。薄い肉をレアで焼くのは難しい。

2枚目に焼く僕の分は弱火でじっくり焼いてみた。弱火から中火と火力を調整しながら焦げないように火を通していたら5分くらいで肉が反り返ってきた。筋切りを怠ったから仕方ない。火を止めて裏返して完成。

焦げ目がないと美味しそうに見えないけど、食べたらまあまあうまい。人参のグラッセとステーキとの相性がこんなに良いものだとは知らなんだ。先入観とは恐ろしい。

マカダミアナッツ油で焼いた効果は食べてもよくわからなかった。
近所のスーパーで手に入る肉で焼くステーキはこんなもんが限界なのだろう。マカダミアナッツ油を勧めていたテッド・スランカー氏は飼料ではなく草を食べている牧草牛を推奨していた。
そろそろ次のステップに進む時がきたのかもしれない。次回から肉の質をあげてみよう。